クラフェスだより

キモト

本気を届けるためのふんばり

2025.09.18

みなさん、こんにちは。キモトです。8月の出来事ではありますが、昨今話題となっている映画『国宝』を観に行ってきました。今更ごちゃごちゃ語りません、本当に素晴らしかったです。日本文化の素晴らしさ、邦画の可能性に、ただただ感動しました。見終わった後も熱量冷めやらぬ状態でドキュメンタリーを見たのですが、主演の吉沢亮さんは歌舞伎の技術を習得するために、約1年半の歳月をかけて稽古に挑んだそうです。毎日睡眠不足の中で、稽古場とホテルの往復で映画を撮り続けたとのことです。その努力が感じられるほどに、俳優、監督、美術スタッフ、映画に携わる全ての人が‟命をかけた”ことが、ひしひしと伝わりました。

おこがましいこと、厚かましいことを言っていることを承知の上でなのすが、映画を観た際に感動とともに「分かるなあ」と共感したのです。何かに本気で挑むとき、本気で伝えたいものがあるとき、本気で届けたいものがあるとき、人間、手抜きなんてできないんです。辛くても、苦しくても、頑張る意味があるものには頑張れるのです。クラフェス開催まで2週間とちょっととなった今、私たちクラフェスチーム、大佳境期でございます。みなさんが目に見えるInstagramでの発信の他にも、会場でお買い物以外でも楽しんでいただけるための企画を考えたり今週からたくさん発表していきますので、楽しみに!)、お客さまにお渡しする会場マップなどの制作物を作ったり、出店者のみなさんがイベントを問題なく過ごせるために必要な備品を手配したり、どの時間でどの作業をしなければいけないか考えたりと、この他にもまだまだ準備することがてんこ盛りです。決して忙しいアピールや、褒めてほしいわけではないのです。今私たちが仕込んでいることの中には、一般的な目で見ると必ずしもやらなくてよいものもあるのでしょう。必要最低限の準備でもイベントの開催はできるのでしょう。ただ、私たちが直接全国からお呼びした素晴らしい作り手と心と心で繋がり、「手紙社のクラフトイベントだから参加したい」と思ってもらいたいから、クラフトに纏わるイベントを名乗る以上、半端な気持ちではできません。大量生産では感じ得ない、1つ1つ手で生み出されたクラフト作品の素晴らしさを心から実感してもらうために、できることは何でもしたいのです。それほどまでに情熱を持ち、クラフェスに臨んでいることが伝わっておりましたら幸いです。

「心から来てよかった」。そう思っていただけるイベントとなるよう、私たちは走り続けます。どうか、見守っていてください。