まずは一輪挿しからどうでしょう?
2025.09.10
こんにちは、コイケです。ようやく涼しさを感じるようになってきたのは気のせいではないですよね? 10月の気候はとても過ごしやすいものになる、というイメトレに日夜励んでいます。そう、クラフェスの会場は屋外。真新しいボールパークです。プロ野球の球場のフィールド内に入れるだけでもわくわくしますが、今、クラフェスの運営チームでは、当日会場でみなさんにお買い物や球場巡り以外でも楽しんでもらえるような企画を仕込みつつありますよ。乞うご期待!
そして、先週からクラフェスの公式インスタアカウントでは、出店者を改めて1組ずつ紹介する投稿をはじめました。ずらりと並んだ作品を見ているだけで、私も束の間、また購買欲に支配されてしまいました。この「クラフェスだより」を熱心ん読んでくださっている方は、概ね作家さんの作った器や道具を手にしたことがあるのでは、と想像していますが、中にはうちのナガオカのように、“クラフト初心者”として興味を持っている方もいらっしゃいますよね? そんなみなさんに、ぜひこのクラフェスではじめの一歩を踏み出してほしいなと思う今日この頃です。とはいえ、いざ会場で何か1つは買って帰ろうと心に決めて臨むとして、手仕事の器やオブジェを購入する際に「気になるのはやはりお値段」という側面も無視できません。また、高価なものを買ったものの、生活の中できちんと馴染み輝いてくれるか、という不安もあるのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのが、一輪挿しです。お手頃な価格帯ということもあり、豆皿とも迷ったのですが、よりアーティスト性……作り手のデザインセンスや創意工夫が反映されるのが一輪挿しなのでは、と思ったのです。飾る花を替える度に、新しい表情や風景を見せてくれますし、「思っていたより空間に合わないな」と感じたら、仕事場なんかに持って行って机の上に置いてみると、たちまち癒しのスペースが生まれるなんてことも!
現在我が家を飾ってくれている一輪挿しにも、今回クラフェスに出店してくれる方の作品がありました。写真の中央にあるのは、手紙社のイベントに初めて参加してくれる一ノ宮千佳さんの一輪挿し。7、8年前、懇意にしていたギャラリーで開催していた、ガラス作家のグループ展で出会いました。「パウダーカット」と名付けられた、吹きガラスに色ガラスの粉を塗布し、切り子の要領で模様をあしらった作品です。光の加減によって、翡翠のような美しさも感じさせてくれます。左側のさらに小ぶりな一輪挿しは、手紙社創業前夜の「もみじ市」初回から出店している小谷田潤さんのもの。小谷田さんはありがたいことに、かれこれ8年ぐらい担当させてもらっていて、私の日常生活はかなりの数の小谷田作品とともにあるのですが、この一輪挿し(「涙壺」という素敵な名前。由来はぜひクラフェスで聞いてみてください!)が、私の初めて購入した小谷田さんの陶器だったと記憶しています。みなさんも、思い出に残るような作品とクラフェスで出会えますように!