クラフェスだより

ナガオカ

我が家の天使

2025.09.09

こんにちは! クラフェス事務局のナガオカです。先日、台風の接近する雨の中、チームリーダー・コイケ、メガネがチャームポイントの先輩・ナカムラと一緒に2tトラックに乗って、GIANTS TOWN STADIUMへ視察に行ってきました。会場のモニターに映像を映し出してみたり、マイクの音量を確認したりとシミュレーションをしてきましたよ。手紙社の一大イベント「東京蚤の市」にはない球場ならではの設備を使った会場演出をお楽しみに!

さて、本日は私の大好きな作り手の一人。陶芸家の「足田メロウ」さんについて語っていきます。みなさんは、足田メロウさんのことをご存知でしょうか? トルコブルーの釉薬から生み出される涼しげな青色に、愛らしい表情、“クリーミー”と表現される質感が特徴的な、動物モチーフの作品を制作している作家さんです。

私の持っている足田さんの作品は、深い青色に白を纏い、神秘的なオーラを放つ、輪っかを頭の上に添えた天使さんです。すべすべのお肌につぶらな瞳。ちょんと乗ったようなお鼻ときゅっと結ばれたお口。醸し出される優しいオーラは、毎日眺めるたびに私の心を癒してくれます。足田さんは天使モチーフのほか、ホッキョクグマやコアラなど動物モチーフの作品を多く手掛けています。いつか動物がそのままランプになった摩訶不思議でユニークな作品を購入させていただくのが夢です。

そして先日、足田さんにちょっとしたインタビューをする機会があり、この愛くるしい作品の数々の誕生秘話を直接聞くことができました。足田さんはもともと絵描きとして活動していて、10年ほど前から陶芸家のご両親の技を引き継ぐため、陶芸も始めたといいます。絵描きをしていた頃は現在の作風と異なり、おぞましいと感じる絵も描いていたとのこと。今の作風からは考えられず、このお話を聞いたときは非常に驚きました。そこから、現在の心温まる作風となるきっかけとなったのは、2011年3月11日に起きた東日本大震災。テレビで流れる被災地の様子を見た足田さんは、「しんどい気分を描いていてもなんにもならないな。それだったらハッピーな気持ちになれるものを作り出したほうがいいんじゃないか?」と考えるようになりました。それからというもの、「作品を見てもらってほっこりしてもらえたら。」そう思いながら制作を続けた結果、現在の可愛らしいお顔の作品が誕生したのだそう。そこからは絵でも心癒されるモチーフを描くようになり、描いたものを陶芸に。陶芸で作ったものを絵に。それぞれの創作活動から交互に刺激とインスピレーションを得ながら、作品を生み出し続けているそうです。

インタビューの最後の言葉として、「作品を見てもらって、ほっこりしてもらえたら嬉しい。」と足田さんは朗らかに言っていました。私もまさに毎日心をほっこりと温めてもらっている一人です。起きた時や出かける前、「おはよう」「いってきます」と心の中でささやくたびに、その言葉を優しく受け止め、太陽のようにぽかぽかと照らしてくれてくれているような気がします。それは、足田さんの心優しい思いがたっぷり込められているからなんだと、インタビューを通して知ることができました。

先日から東京クラフトフェスティバルの公式インスタグラムアカウントでは、作り手一人ひとりの魅力をぎゅぎゅっと詰めて紹介する投稿を開始しています。総勢151組の作り手の制作裏話や作品の見どころを発信しているので、気になる作品を見つけてみてくださいね。私も毎日、出店者のみなさんのまだまだ知らないこぼれ話をチェックするのが楽しみでなりません! 開催まで一緒にクラフェスに向けて予習していきましょう! それではまた。