845

素材や機械をいじるのが好きな木工作家と、お話を描くのが好きなイラストレーターが、“なんでもないようなことが特別に感じる”物語を綴っている制作ユニット845と申します。私たちの展示は、オリジナルの物語とともにからくり作品やオブジェを一緒にご覧いただくようになっています。物語を読んで、実際の作品に触れて、ゆっくりと存分に物語の世界に浸っていただいています。

作品制作では主に木を扱っています。木材は木種によって持っている成分が違うため、色や質感が違います。茶やベージュのような色だけでなく、鮮やかな黄色や赤の木もあります。また染料と反応させてでる色もとても面白く実験をしながら、木という素材を楽しめる作品づくりをしています。今回の作品も、そのままの色であったり、草木染めをしたり、鉄染をしたりと木の素材の成分や特徴を生かしています。作品とともに素材の楽しさも一緒に味わっていただけたら嬉しいです。

「ピン型風船」壁面にさして使います。穴は1mm。フックがついていてメモなど軽いものを吊るせます。

「置き型風船」やさしい風でゆらゆら揺れる風船。

「ミミズと長靴」長靴には水は入れられませんが、穴が空いているので、ちょっとした野の草花を飾れます。

「ミニくま」ある話の女の子のクマの人形。首と手と足が動きます。立つこともできます。

「Zoopiece」ペリカン寄木でできたペリカン。メモや名刺をはさめます。Zoopieceには、他の生き物もいます。

「カート」タイヤがコロコロ。小物を乗せて運べます。置き型風船やお花を乗せることができます。

「森の木」木をたくさん並べると森になります。ワレ、虫食い、辺材との2トーン、ベースの色も木の個性で様々です。高さは3種類。

「揺れる花」風で揺れる花。天然の木の色と、鉄染の色で色とりどりな花たち。