スカンクとアルマジロ

革もの
手作業だからこそできることを意識してものづくりをしています。自分なりに解釈した革の持ち味、伸びや縮みによる立体的な造形、手縫いや手裁ちを生かした掬い縫いやギボシ穴の手かがり、裁断角の操作など、手作業でしか表現できない造形があります。下地の操作、柿渋や松煙、胡粉、育てた蓼藍より抽出した沈殿藍を用いた染色にも取り組んでいます。また捨てることができずに溜め込んでいた端材による造形物に挑んでいます。どんなに小さな革の欠片でも、どんなに緩い繊維密度でも、生きものの革といういただきもの、余すことのないようにしたいと思っています。

衣服
遠州産地にて織られたリネン。尾州産地にて落ち綿を原料に紡がれたガラ紡。インドの手紡ぎ手織りのカディコットン。大切に織られたそれらの繊維は経年変化にて、より表情が豊かになります。そんな自分自身が感じている素材の持つ風合いや魅力を伝えられるような衣服をつくりたいと思っています。また毎年育てている蓼藍より抽出した沈澱藍や松煙、柿渋を用いた染色や残布を活用したエプロンや前衛的なスカートを制作しています。衣服や布という素材にあり触れた世の中ではありますが、自分の手の中にある生地はできる限り使い切りたいと思っています。

「掬い縫いの財布」手裁ちによる裁断角の操作、手縫いによる掬い縫いやギボシ穴の手かがり、細かなピッチのパイピングなど、できる限りの手作業を詰め込んだお財布です。

「革の鞄」段差のない柔らかな曲線や持ち手の接合から広がる自然な革の動きを意識しました。

「革のおきもの」捨てることができずに溜め込んでいた端材による造形物です。

「ショルダータックワンピース」肩に集中させたタックから自然に広がる生地の動きを意識したワンピースです。

「ボトルネックシャツ」毎年育てている蓼藍より抽出した沈澱藍や松煙、柿渋を用いて染色をしています。製品染とすることで一点一点、異なった表情が生まれます。

「ローウェストギャザーワンピース」気まぐれで刺繍を入れています。