魚谷あきこ

愛知
  • 陶芸・粘土
魚谷あきこ

常滑焼の産地である、愛知県常滑市の海のそばで制作しています。主に磁器土を使った、日々の生活の一部になるようなうつわや小物を持って行きます。元気な時も、そうでない時も。どんな時にもふと、なんとなく手に取ってもらえるようなものでありたいと思いながら、気持ちを込めて作っております。

Q.陶芸の道を志すこととなったきっかけや思いを教えてください。
もともと何か作ったり手を動かしたりすることは好きでしたが、高校生の時に研修旅行で陶芸体験をして面白かったことが最初のきっかけです。また当時、堀井和子さんに憧れていて、「私も好きなうつわで好きなものを食べたり飲んだりしたいなぁ」と強く思ったことが大きいです。

Q.どんな瞬間に、どんなものやことからアイデアを引き寄せていますか?
アイデアは特にこれから得ているというものはなく、自然や生活、読書など……ありとあらゆるものがヒントになっています。ただ、「これが気になるな」と自覚するより前に、そのフレーズが色々な所で目につき、頭の片隅に入ってくる感覚があります。あまり好きじゃないなと遠ざけていたものが、ある日突然気になったりもして。それが、アイデアを受け取るタイミングなのかなと思っています。

Q.音楽、道具、食べ物、空間など、手を動かす時に欠かせないものを教えてください。
音楽やポッドキャスト、Audibleなど、何かを聴きながら制作しています。この工程の時にはこの音は相性が悪い、といったことがあるので、その時々にちょうど良いものを常にぴったり合わせたいという願望があります。どの音も邪魔に思えてしまう時、でも無音は寂しいという時は、何度も観た映画を流して、音というより空気を感じていたことも。あと最近まで仕事場にエアコンがなく、梅ジュースとハイビスカスティーなしでは夏を過ごせませんでした。

Q.立体的なお花など、緻密な手作業による表現を重ねる上で、大切にしていることや「ここを見てほしい」というポイントなどあれば教えてください。
お花やフチの飾りの立体感は、立体的すぎても平面的でもしっくりこないので、自分なりのバランスに気をつけています。また、お花については実際の植物をモチーフにすることもありますが、基本的には、こどもの頃に描いていたようなイメージのお花です。

Q.海外でのシンポジウムの体験は、現在の作陶や日々の暮らしにどのように息づいていると感じますか?
海外に滞在しながら制作する中で、毎日のちょっとした楽しみを大切にする人達を見て、自分も日々の生活を「好きだな」と思える自分でいたいなという思いを常に感じています。