mishina

神奈川
  • 陶芸・粘土
mishina

完璧な美しさよりも柔らかく温かみのある形を目指しながら、一つひとつ愛情を込めて手作業で制作しています。

形を作る上で、作りたいモチーフを調べずに自分の頭の中にある曖昧な記憶だけで作るようにしています。私は猫が大好きですが、アレルギーがあるので触れたことがありません。映像や画像の記憶だけで、五感で感じることはできないので、曖昧な形の猫になりますが、この猫なのか怪しい生き物も、可愛らしく思えてくるのです。

そんな、わかりそうでわからないような、温かく、日常に寄り添ってくれるような作品作りを心がけています。同じものは一つもないので、ぜひお気に入りの一点を探してみてください! 今回は昨年のクラフトフェスにはなかったマグカップなどの食器類もご用意します!

Q. 陶芸の道を志すこととなったきっかけや思いを教えてください。
陶芸だけでなく、紙ものや樹脂粘土、フィギュア制作など、興味を持ったものには何でも挑戦してきました。その中でも陶芸に惹かれ続けている理由は、焼き物ならではの「偶然性」です。窯の中では自分の手を離れ、形や色が思いがけない変化を見せることがあります。その偶然を受け入れ、対話するように作品を完成させていく過程がとても面白く、今も制作を続けています。

Q. どんな瞬間に、どんなものやことからアイデアを引き寄せていますか?
アイデアは落書きから生まれることが多いです。普段からノートを持ち歩き、思いついたものを描き留めています。制作を始めるときは、その落書きを見返しながら形を膨らませています。また、フィギュアやソフビ、ガチャガチャ、家具などが好きで、そうしたものに囲まれて生活しているので、日常の中から自然とインスピレーションを受けることも多いです。

Q. 音楽、道具、食べ物、空間など、手を動かす時に欠かせないものを教えてください。
自分の手に馴染む道具は欠かせません。制作中は細かな感覚が大切なので、使い慣れた道具があることで集中できます。また、好きなアーティストのライブ映像を流しながら制作することも多いです。ライブならではの空気感が心地よく、自然と制作に没頭できます。

Q. 一つ部屋にあるだけで、その場の空気がふっと明るくなるようなあなたの作品。手にした方の暮らしの中でどんな存在になってほしいですか?
ふと目に入ったときに、少し嬉しい気持ちになったり、思わず笑顔になったりする存在になれたら嬉しいです。私の作品は実用性よりも「そこにあること」を大切にしているものが多いのですが、花瓶やコップのような作品でも、使っていない時間さえ愛おしく思えるような形や絵を意識して制作しています。

Q. “ただ居てくれるだけ”で心が和むような、実用的な器とはまた異なる「ただそこにある愛おしさ」を作るうえで大切にしていることは何ですか?
あまり計画を固めすぎないことです。最初はこう作ろうと思っていても、土を触っているうちに思いがけない形が生まれ、そのまま寄り道することもよくあります。「正解の形」を目指すというより、その作品が自然とたどり着いた姿を大切にしています。思い通りにならなかった形や、少しいびつな線、偶然生まれた表情も、その作品だけが持つ個性として受け入れています。完璧ではないからこそ生まれる美しさや愛おしさを大切にしながら制作しています。