松尾佳代子

茨城

MAP/103

  • 陶芸・粘土
松尾佳代子

茨城県の小さなアトリエで、植物をモチーフに柔らかな曲線を意識した器を制作しています。風に揺れる花びらをイメージした「花風シリーズ」や、満開に咲いた花から香る柔らかな香りをイメージした「花香シリーズ」、瑞々しい青葉をイメージした「翠葉シリーズ」など、さまざまな思いをぎゅっと作品に詰め込んでいます。

手作りの器ならではの、釉薬の流れや濃淡の違い、光沢のあるつややかな肌触りなど、一つずつ異なる色味や質感といった“個性”を見つけてみてくださいね。会場でみなさんのご来場をお待ちしています。

Q.陶芸の道を志すこととなったきっかけや思いを教えてください。
大学で絵画や美術史を学んだ後、いったんは美術から離れて会社員をしていました。しかし、「自分の手で美しいものを生み出すことを仕事にしたい、そしてそれは生活の中で使われるものであって欲しい」と思うようになり、陶芸を学び始めました。

Q.どんな瞬間に、どんなものやことからアイデアを引き寄せていますか?
ふと思い出した瞬間に、過去に見た景色や記憶の中の風景をアイデアの源にすることが多いです。幼少期は自然豊かな環境で育ち、裸足で畑の中を駆け回るような子どもでした。そこで見たり触れたりしたものたちに影響を受けていると思います。

Q.音楽、道具、食べ物、空間など、手を動かす時に欠かせないものを教えてください。
あまり音楽などは聴かず、無音で制作していることが多いです。ただ、雨の日に雨音を聞きながら制作するのは好きですね。雨の日が続くと作品が乾かず、制作に支障が出るので困ってしまう面もありますが……。

Q.自然や四季の情景を映した釉薬の微妙な色合いは、どのように導き出していますか?
表現したい色合いが決まったら、様々な原料を調合して発色のテストをします。たとえば、鉄・銅・錫などの酸化金属の配合量や組み合わせによって発色や質感が変わるため、化学の実験のようで奥深いです。

Q.「花風」シリーズをはじめ、植物のデザインが印象的です。フォルムとして落とし込む際に意識していることを教えてください。
植物の形を忠実に再現するというよりは、自分自身が植物に対して抱いているイメージをフォルムに落とし込むよう意識しています。特に柔らかな曲線や軽やかな印象を大切にしています。

風に揺れる花びらをイメージした「花風シリーズ」。手にとっていただいた方の食卓が少しだけ華やかになりますように。

風に揺れる花びらをイメージした「花風シリーズ」。手にとっていただいた方の食卓が少しだけ華やかになりますように。

普段使いしやすいサイズのボウルやお皿。色彩は「月白」「紅梅」「菜の花」など日本古来の景色をお手本にしています。

普段使いしやすいサイズのボウルやお皿。色彩は「月白」「紅梅」「菜の花」など日本古来の景色をお手本にしています。

トルコキキョウの小鉢は、花びらが重なったデザインがお気に入り。ヨーグルトやちょっとした副菜を入れても。

トルコキキョウの小鉢は、花びらが重なったデザインがお気に入り。ヨーグルトやちょっとした副菜を入れても。

チューリップのぐい吞みは、ころんとした丸みのある形がお気に入り。色違いや形違いで揃えてもかわいいです。

チューリップのぐい吞みは、ころんとした丸みのある形がお気に入り。色違いや形違いで揃えてもかわいいです。

満開に咲いた花から香る柔らかな香りをイメージした「花香シリーズ」。心が晴れやかになるように心をこめて。

満開に咲いた花から香る柔らかな香りをイメージした「花香シリーズ」。心が晴れやかになるように心をこめて。

花の造形美をイメージした「花雫シリーズ」。見ても使っても心が華やぐ、清らかで上品な佇まいを目指してします。

花の造形美をイメージした「花雫シリーズ」。見ても使っても心が華やぐ、清らかで上品な佇まいを目指してします。

ぐい吞みと片口は、酒器としてだけでなく茶器としても。お酒やお茶の時間が豊かなものになりますように。

ぐい吞みと片口は、酒器としてだけでなく茶器としても。お酒やお茶の時間が豊かなものになりますように。

花の造形的な美しさに魅かれて制作している浅鉢のうつわ。透明感のある白磁は涼しげな印象を与えてくれます。

花の造形的な美しさに魅かれて制作している浅鉢のうつわ。透明感のある白磁は涼しげな印象を与えてくれます。

日本の文化や風習に着想を得て制作している盛り塩のためのうつわ。白磁の凛とした佇まいを意識しています。

日本の文化や風習に着想を得て制作している盛り塩のためのうつわ。白磁の凛とした佇まいを意識しています。