一ノ宮千佳
千葉, 東京
Q.ガラスの道を志すこととなったきっかけや思いを教えてください。
幼い頃から絵を描いたり、工作や手芸など自分の手を動かして何かを作ることが好きでした。既製品にはないものを自らの手で生み出したいという思いからものづくりの道へ進み、中でも制作現場の雰囲気や、ガラスという素材、そしてその作業工程に惹かれて吹きガラスを始めました。
Q.どんな瞬間に、どんなものやことからアイデアを引き寄せていますか?
作品の配色はファッション誌などのスタイリングやテキスタイルからアイデアをもらうことが多いです。また、ガラスとは異なった素材の物から刺激を受けることもあり、その質感や色の重なり、表情などをガラスで表現できないかな? と考えたりします。
Q.音楽、道具、食べ物、空間など、手を動かす時に欠かせないものを教えてください。
音楽は、その時の気分や作業内容によって聴きたい時とそうでない時があります。ガラスを加工する作業中は、静かな曲や音声だと音が聴こえない場合があるので、落ち着いた曲ではなくノリの良い曲を聴くことが多いです。
また、ガラスを作る、加工する時に必要な道具はもちろんですが、こまめに水分を摂りたい体質なので、お茶やカフェオレなどの飲み物も常に近くに置いています。特に夏場の吹きガラスの作業では、スポーツドリンクと氷をたっぷり入れた冷たいお茶が必須です。
Q.一ノ宮さんならではの淡い色の組み合わせやガラスパウダーの配合において、特に大切にしている感覚は何でしょうか?
大切にしているのは、自分が「好きだな」と思う色を使うことです。単なる赤や青ではなく、ピンクの中だったらオレンジ寄りのアプリコットピンク、黄色だったらレモンイエローや辛子色など絶妙な色味を好みます。それらの色にベースとしてアイボリーやベージュを合わせています。また、1点ものの器はファッションのスタイリングやテキスタイルの配色を参考にすることもあります。
ガラス用の色は絵の具のように色を混ぜ合わせて作ることはできません。国内外の色ガラスメーカーの数百色という色数の中から透明色、不透明色と好みの色を選び、それらを組み合わせたり、重ねたりすることで見えてくる色が変わるので、いろいろ試してお気に入りの組み合わせを見つけています。
Q.実際に植物が生けられた状態を美しく見せるために、花器のフォルムや全体のバランスを取る上で意識していることを教えてください。
基本的に何も生けていなくても絵になるものを作っていますが、花器として使う場面を想定し、底部を厚めに作り重さをつけて花を生けた時に倒れにくい形にするなど安定感を意識しています。
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