赤堀友美

静岡
  • 陶芸・粘土
赤堀友美

静岡市(旧清水市)に生まれ、京都で陶芸を学んだのち、静岡市で築窯しました。磁器土を素材に、石膏型を用いて身近なものをモチーフに作陶しています。日常の中にある見慣れた形をやきものとして置き換えることで、使う人それぞれの解釈や楽しみ方が生まれるようにと、あえて作品の中に余白を残しています。型による成形の中にも、プロダクトや大量生産ではない、手仕事のやわらかさをきっと感じていただけるはずです。

琺瑯やトタン、実験道具、文房具シリーズなど、どの様に使おうか、どこに置こうか、これは何だろう…...などと考える時間も豊かなひとときになれば嬉しいです。今年の10月、また新しい出会いが生まれることを楽しみにしています!

Q.陶芸の道を志すこととなったきっかけや思いを教えてください。
もともと高校で油絵を学んでいましたが、平面ではなく立体を制作したいという思いが強くなり、大学では陶芸コースを選択しました。授業で「型」を使った制作技法に出会い、それまで陶芸=ロクロというイメージしかなかった私にとって、型による表現はとても新鮮でした。原型から型を介して作品が生まれていく仕組みに魅力を感じ、それ以来、一貫して石膏型を使った制作を続けています。

Q.どんな瞬間に、どんなものやことからアイデアを引き寄せていますか?
学生の頃から、身の回りにあるものを見て「この形は原型になり、型に起こして作品にできるだろうか」と考えていることが多いです。モチーフとしては、好きな古道具や文房具などから着想を得ることが多く、普段何気なく目にしているものの形や質感を、自分なりの視点で焼き物としてできないかを考えながら制作しています。

Q.音楽、道具、食べ物、空間など、手を動かす時に欠かせないものを教えてください。
制作中は、コーヒーを傍に、耳だけで気軽に楽しめるYouTube(主にお笑い芸人)やラジオを聞きながら制作しています。道具は鋭角カッターが必需品。細かな仕上げには欠かせず、毎日手に取る道具の一つです。

Q.色の組み合わせや模様の構成を決めるとき、自分の中で大切にしているバランスなどのルールはありますか?
特に明確なルールはなく、色の組み合わせや模様の構成も感覚で決めていることが多いです。ただ、一つの作品には単色多くて二色、多色使いはあまりしません。形が引き立つよう、余白のバランスを大切にしています。

Q.夫婦が同じ工房で作陶するという状況が、お互いの作風にどのような変化や刺激を生じさせていますか?
作業場や、現在は窯も別で制作していますが、同じ敷地内なので、お互いの仕事は自然と目に入ります。私は京都、夫は沖縄で陶芸を学んだため、ロクロの回転方向をはじめ、使う道具や制作過程など、意外と違うことが多々あります。「そんなやり方があるんだ」と驚くこともあり、それぞれの経験から学ぶことも多いです。作風は異なりますが、身近に違う視点や技術を持つ作り手がいることは、良い刺激になっています。